▶︎貯めたポイントを上手に使いたい
▶︎どのホテルにポイント予約すればお得か知りたい
いきなりですが、マリオット系列ホテルを予約する際、有償かポイントのどちらがお得が迷うときありませんか?
手持ちのマリオットポイントの量によっても判断が変わりますが、宿泊予定のホテルで有償宿泊かポイント宿泊のどちらがお得か分かっているだけで、ベストな予約方法を選択することができます。
もっとも、ホテルの価値を判断する要素はポイントだけではありませんが、必要ポイントがホテル選びで重要な判断材料になっているのも事実
今回、国内約80軒のマリオット系列ホテルの有償料金と必要ポイントから、ポイント価値が高いホテルを調べました本記事ではポイント価値の高いホテルをランキングにしたので、今後の参考にしてもらえると嬉しいです。
ではさっそく見ていきましょう!
目次
有償とポイント、なぜ迷うのか
マリオットポイントは系列ホテルの宿泊やレストランの支払い,航空会社のマイルへ交換などができ、使い勝手が非常に高いサービスです。
その中でも最もポピュラーな使い方が系列ホテルの支払いに使うポイント宿泊
リッツ・カールトンやWホテルなど、国内で約80軒、世界で8,000軒以上の系列ホテルに無料で宿泊することができ、とても便利です。
一方、マリオット系列ホテルに有償で宿泊するとエリートに応じて「宿泊ポイント」が付与されます。
宿泊ポイントの簡単計算機はこちら
プラチナやチタン、アンバサダーといったエリートステータスを保有している方は、有償宿泊で数千ポイントがもらえる場合があります。
これに対して、ポイント宿泊では宿泊ポイントは付与されません。
つまり、有償宿泊でポイントをもらうか、単純にポイント宿泊するかを選択する必要があり、予約の際にここで迷ってしまう方が多いと思います。
有償かポイントか判断する上でカギとなるのがポイントの価値です。
ポイントの価値を最大化するには
マリオットアメックスでの決済やホテル利用などでポイントは貯まりますが、マリオットポイントには限りがあります。
そこで重要になるのがポイントの価値を最大化すること
ポイントは使い方次第で効果的な場合とそうでない場合があります。
マリオット系列ホテルでは、宿泊に必要なポイントはホテルブランドにより異なり,1泊1.5万~10数万ポイントとバラバラ
では、どのホテルの宿泊にポイントを使えばお得なのか
そこで今回,国内の系列ホテル約80軒を対象に、ポイント予約がお得なホテルを調査しました。
※この調査は「ポイントのお得度が高いホテルはどこなのか」について分析したものであり、ポイント価値が高いホテルが優れているというわけではありません。
ではさっそくみていきましょう!
ポイント価値調査
ここでは国内ホテルのポイント価値の大小を比較するという目的のため、回帰分析のような複雑な分析は行っていません。
有償料金と必要ポイントの比をポイント価値V(Value)とし、ポイント価値を表す指標値としました。
例えば、あるホテルの1泊あたりの有償料金(税サ込)が45,000円で、同日の必要ポイントが40,000Pとした場合、V=45,000/40,000=1.125となります。
当然ながら、ホテルの料金や必要ポイントは繁忙期や選択する客室によって変動し、そもそも調べる時期によっても変わります。
そのため、これらの変動要素をできる限り排除するため,ボトムの客室を年間を通して比較してみました。
■対象ホテル:ポイント予約が可能な国内のマリオット系列ホテル79軒
■対象客室:2023年偶数月(2,4,6,8,12月)における平日の最安(ボトム)の客室
■調査項目:1泊1名の有償料金(税サ込)と必要ポイント
国内のマリオット系列ホテル79軒のうち、ポイントの価値が高いホテルTOP10を発表します。
ポイント価値ランキング
ウェスティン都ホテル京都 V=1.23
ハイシーズンでもエリート特典の客室アップグレードが受けやすいのも魅力
ポイント宿泊は1泊4万Pからできるため、使い勝手が良い
2023年4月:65,395円/54,000P=1.21
2023年6月:41,360円/40,000P=1.03
2023年8月:54,579円/48,000P=1.14
2023年10月:93,035円/63,000P=1.48
2023年12月:93,035円/63,000P=1.48
ACホテル東京銀座 V=1.25
有償では1泊4.5万円程度に対して、ポイントでは3.9万ポイントと若干お得
2023年4月:77,061円/42,000P=1.83
2023年6月:44,829円/39,000P=1.15
2023年8月:44,829円/39,000P=1.15
2023年10月:44,829円/39,000P=1.15
2023年12月:43,463円/42,000P=1.03
ザ・リッツ・カールトン大阪 V=1.27
年間を通してポイント価値は1.2程度と安定
マリオットアメックスの更新特典(50,000Pまで無料宿泊)にポイントを足せば相当お得
2023年4月:100,406円/72,000P=1.39
2023年6月:74,682円/58,000P=1.29
2023年8月:85,839円/58,000P=1.48
2023年10月:85,839円/60,000P=1.43
2023年12月:61,045円/74,000P=0.82
セントレジスホテル大阪 V=1.31
必要ポイントは5万後半からと比較的使いやすいのでおすすめ!
2023年4月:140,386円/74,000P=1.90
2023年6月:74,682円/59,000P=1.27
2023年8月:77,161円/59,000P=1.31
2023年10月:74,682円/59,000P=1.27
2023年12月:74,682円/74,000P=1.01
フォーポイントバイシェラトン函館 V=1.33
宿泊実績を稼ぐ”修行僧”では聖地とも呼ばれるくらい有名
時期によってポイント価値が大きく変わるため、どちらを選択するか吟味が必要
2023年4月:8,624円/15,500P=0.56
2023年6月:30,870円/17,000P=1.81
2023年8月:30,870円/17,000P=1.81
2023年10月:30,870円/17,500P=1.76
ザ・リッツ・カールトン京都 V=1.54
時期によってはボトムでも1泊20万円を越す中、9万ポイント程度で宿泊でき非常にお得
他のホテルに比べ、ポイント予約できる枠が限られるため、予約可能な日があればチャンス!
2023年6月:134,888円/94,000P=1.43
2023年8月:134,888円/88,000P=1.53
2023年10月:179,517円/98,000P=1.83
2023年12月:201,831円/120,000P=1.68
ザ・リッツ・カールトン日光 V=1.63
ボトムの部屋でも1泊14万円程度で、ハイシーズンの紅葉時期ではさらに高騰する
ポイント泊では7万後半から予約できるため、利用価値は非常に高い
2023年4月:158,508円/92,500P=1.71
2023年6月:146,327円/79,000P=1.85
2023年8月:121,964円/77,500P=1.57
2023年10月:182,871円/89,500P=2.04
2023年12月:146,327円/106,000P=1.38
東京エディション虎ノ門 V=1.64
ポイント価値は時期によって多少ばらつきがあるものの、どの時期でも有償料金よりお得
2023年4月:223,346円/106,000P=2.10
2023年6月:223,346円/97,000P=2.30
2023年8月:124,170円/97,000P=1.28
2023年10月:158,882円/100,000P=1.59
2023年12月:124,170円/106,000P=1.17
W大阪 V=1.72
有償料金は10万円近くかかるものの、必要ポイントは4万前半からとかなりリーズナブル
少ないポイントを上手に使いたい方には絶対おすすめ!
2023年4月:138,340円/63,000P=2.20
2023年6月:92,038円/46,000P=2.00
2023年8月:75,922円/44,000P=1.73
2023年10月:82,120円/44,000P=1.87
2023年12月:55,581円/63,000P=0.88
ザ・リッツ・カールトン東京 V=2.08
ポイント価値Vは年間を通して安定して2.0前後を推移
必要ポイント数は9~10万Pと高めだが、20万円近くする客室に無料で宿泊することができるのでお得度はMAX
2023年4月:274,055円/106,000P=2.59
2023年6月:164,013円/94,000P=1.74
2023年8月:179,018円/85,000P=2.11
2023年10月:226,537円/92,550P=2.45
2023年12月:175,267円/106,000P=1.65
※順位は有償料金や必要ポイントは宿泊日によって変動するため,絶対的なものではありません。
国内79軒のポイント価値一覧
国内79軒のマリオット系列ホテルをポイント価値が高い順に並べました。
※グラフでVが1.0を上回ったホテルを着色
算出したVから、国内のマリオット系列ホテルでは以下のような傾向があることがわかりました。
・V=0.3~2.0の範囲で推移
・Vが1.0を上回るホテルは18軒で全体の2割程度しか存在しない
・Vが1.5を上回るホテルは5軒で全体の6%程度しか存在しない
意外にもポイント価値Vが1.0を上回ったホテルは全体の2割程度だったこと
これは、マリオットが導入したポイントフレキシブル制が影響しています。
2022年3月以前はホテルのカテゴリに応じて必要ポイントが固定されていました。
有償料金が高騰しても必要ポイントは上限があるため、繁忙期や休前日などではポイント宿泊の方が有利になることが頻繁にありました。
マリオットがこの状況を是正するため、2022年3月にポイントフレキシブル制を導入したことで、有償とポイントの差は少なくなり、結果としてポイント価値が高いホテルが減少しました。
価値が高いホテルはまだある!
それでも一部のホテルではポイント価値Vが1.5を上回るなど、お得なホテルはまだあります。
特に、国内に6軒あるリッツ・カールトンブランドはポイント価値トップ10に4軒もランクインしていることから、リッツ・カールトンはポイント価値が高いホテルといえます。
・ザ・リッツ・カールトン大阪(1997)←宿泊記
・ザ・リッツ・カールトン東京(2007)
・ザ・リッツ・カールトン沖縄(2012)←宿泊記
・ザ・リッツ・カールトン京都(2014)←宿泊記
・ザ・リッツ・カールトン日光(2020)←宿泊記
・東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ(2020)
結局、どっちが得か?
冒頭でも触れましたが、有償宿泊かポイント宿泊かで迷うのはポイント価値がどの程度あるかわからないことが原因だと思います。
国内のマリオット系列ホテルのポイント価値を踏まえ、以下を目安に選ぶと決めやすいです。
有償 or ポイント 選択目安
ポイント価値V=有償料金/必要ポイント数
✅V<0.7⇨有償宿泊
✅0.7<V<1.0⇨手持ちのポイント量に応じて判断
✅V>1.0⇨ポイント宿泊
改悪に備えてできることはする!
今後,ポイントフレキシブル制度の運用が見直され,ポイント価値がさらに変動する可能性があります。
このような見直しは利用者にとって必ずしも望ましくありませんが、受け入れるしかないのが現実。
ただ何もしないより、対策した方がマシ!
まずは運用が見直されることを前提にできる限り早い段階でポイント予約すること。
必要ポイント数は予約時の値が適用されるため
✅改悪により必要ポイントが上がった場合、既存予約はキープ
✅宿泊日が近づき必要ポイントが下がった場合、キャンセルして新規予約せずに既存予約を更新する
必要ポイントは常に変動するので、予約日の必要ポイントをこまめにチェックすることが大事です!
マリオットアメックス保有が有利
マリオットアメックスプレミアムを発行する入会特典としてボーナスポイントが付与され、マリオット系列ホテルの宿泊予約や複数の航空マイルへ交換ができます。
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