「You're lucky one‼︎. . . 」
スタッフさんから興奮気味に告げられた言葉に驚きを隠せなかった。
今まで多くのマリオット系列ホテルに宿泊してきたが、過去に例のない、そして今後もおそらく経験することがないであろう出来事がWシンガポールで起きた。
結論から言うと、当初予約したのボトム(最安)の客室ではなくトップスイートで過ごした。しかも滞在期間のすべてをだ。
ショート動画にしてみたのでまず見てほしい↓
「コネでもあるの?」「何かホテルに圧力でもかけた?」といろいろ疑うかも知れないが、私自身、Wシンガポールにコネなど全くなく、アップグレードのリクエストすらしていなかったので、なぜこんなことが起きたのか不思議でならなかった。
この記事ではトップスイートにアップグレードされた出来事と、ほとんど公開されていない部屋の様子を紹介したい。
そして最後にアップグレードの謎について自分なりに分析してみた。
ではさっそくみていこう!
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目次
セントーサ島唯一のマリオット
「Wシンガポール セントーサ コーブ」は、シンガポールの南端にあるリゾート地セントーサ島に位置しており、世界有数の富裕層が住んでいるコーブにあるホテル
チャンギ空港からはタクシーでおよそ30分程度
セントーサ島の入り口には高速道路の料金所のような施設があり、係員が入島料を徴収している。
入島料は交通手段や時間帯によって異なるが、どの場合であっても島の宿泊者は無料。
宿泊者の証明としてマリオットアプリでWシンガポールの予約画面を係員に呈示すればよい。
▶︎開業:2012年9月
▶︎客室数:240室
▶︎施設:プールWET
レストランSKIRT
レストランkitchen table
バーWoober
スパ、トレーニングルーム
宿泊料金は?
Wシンガポールの客室とスイートの種類はこちら
最安は「ワンダフル」で600SGD前後、日本円で約6万円
マリオットポイントによる予約はマーベラススイートまで可能
なお、マリオット系列ホテルに年間50泊以上宿泊すると、年間チョイス特典がもらえ、このうちスイートナイトアワード(SNA)を選ぶと、1泊約10万円のマーベラススイートをリクエストできる。
Wシンガポールの場合、SNAで選択できる客室はマーベラススイートのみのため、ボトムの部屋を予約しSNAを使ってマーベラススイートに宿泊することがマリオット界隈で1つの成功パターンとなっている。
私もこの方法を使い、ボトムのワンダフルを予約し、その後SNAを申請
宿泊の5日前にはSNAが承認され、マーベラススイートが確約された。
マーベラススイートが確約されたことの嬉しさとともに、どんな部屋か期待感で満ち溢れていた。
チェックイン前までの私のマインドはこのような状態だった。
今回お話ししたいのはここからだ。
想定外の超絶アップグレード
※以降は2023年7月に宿泊した際の内容になります。
17時半に空港に到着したものの、入国審査やタクシーの配車に時間がかかってしまい、ホテルのチェックインは19時過ぎとなった。
「早くマーベラススイートに入りたい」
そんな気持ちでフロントでチェックイン手続きをしていると、スタッフさんがインカムで何やら会話をした後、
え?expensive?マーベラススイートではなく?
事態を理解していない私にスタッフさんがスマホの翻訳画面を見せながら「トップスイートに案内できる」
えええ!トップスイート!!!?
ただでさえ移動の疲れで思考回路が鈍っている中、トップスイートという言葉で頭が完全に崩壊...
そもそも当初予約したのはボトムのワンダフル
その後、SNAが承認されてマーベラススイートになり、チェックイン時にさらなるアップグレードが待っていたのだ。
下の表から分かるように、当初予約を基準に考えれば最大級のアップグレードとなる。
Wシンガポールのトップスイートは「エクストリームWOWスイート」といい、広さはボトムの約5倍の195m2でプライベートプール付きの超絶豪華な客室だ。
当然ながら全240室で1室しかない。
参考までに直近の1室料金はこちら↓
このホテルは比較的アップグレードされやすいと言われているが、それを考慮しても今回のアップグレードは何かおかしい...
大きな疑問を抱えながらカードキーを持ち、案内された最上階の7階へ、、、
ボトムの5倍の大きさ
まず圧倒されたのは入り口
他のドアとは明らかに異なり、眩しいほどの煌びやかな照明
ここが#728「エクストリームWOWスイート」だ
ドアノブの作りだけでも明らかに他と違う...むしろ怖いくらい
客室の配置はプールビューがL字型になっており、#728はその最上階のど真ん中にある。
また、反対側の客室と比較すると分かるように、40m2の客室5室分がぶち抜きになっている。
部屋があまりにも大きいため、自ら間取りを再現してみた。
パーティー仕様のリビングダイニング
まずはリビングダイニング
なんじゃこりゃ...
スケールが凄すぎてただただ唖然。
タップして動かせます↓
まず目を惹くのはシャンデリア
さらに、レコードが展示されたスペースがあり、オーディオプレーヤーを使えば部屋中にあるスピーカーで音楽を堪能できる。
さらにバーカウンターまで...
こちらのお酒は有料
バーカウンター上の照明は、、言葉が見つからないほどの迫力!
キッチンは6帖ほどの大きさで冷蔵庫やオーブントースター、ワインセラーまで完備
カーテンを開けた時の開放感、半端ない...
寝室、クローゼット
至る所におしゃれなソファや照明があり、遊び心にあふれている
寝室にもオーディオプレーヤー
クローゼットも圧倒的な広さで、写真では1枚に入りきらないほど
バスローブの表面は外側と内側で素材が異なり、肌触りが抜群!
浴室
浴室は総大理石でステンレス製の巨大な浴槽が!
どれだけ大きいかスマホの計測アプリを使ってみたところ、直径約2m
大人4人が入ることができるほど大きい!
アメニティはDavinesでW大阪と同様のMOMOシリーズ
シャワールームにはミストサウナもついており、大人4人が入ることができるほどの広さ
さらにはトレーニングマシーンまで...さすがにこれは使う機会がなかった。
極上のプライベートプール
そして何より驚いたのはこれ!超絶デカいバルコニー
ボトム5部屋分のバルコニー...信じられないほどの開放感!
どのくらい広いか、ドローンで撮影した写真を見ると、最上階でバルコニーの仕切りががっぽり空いている部屋こそがトップスイート
朝、バルコニーで鳥のさえずりを聞きながらプールやハーバーを眺める時間は感動レベル
10m以上もあるプライベートプール、なんと贅沢な...
滞在中、日中も夜も思う存分プライベートプールを楽しませて頂いた。
アップグレードの謎
Wシンガポールでトップスイートに宿泊できたことは忘れられない出来事だった。
と同時に「なぜ自分が?」という大きな疑問が残った。
そこで事実関係をもとに仮説を立ててみた。
私のステータスはチタン。通常、チタンエリートがトップスイートにアップグレードされることはない。
時系列で振り返ってみるとこうなる↓
宿泊の5日前にSNAが承認され、マーベラススイートが確約されたが、アプリのチェックインはせずに当日夜にフロントにてチェックインをした。
このことから考えられるのはオーバーブッキング
オーバーブッキングとは、予約は取れているのにその部屋がない状態をいう。
一般的に、ホテル側はキャンセルがある程度発生することを見越して、実際の客室数より多く予約を受け付けている。
しかし、思いのほかキャンセルが出なかった場合、予約数に対して客室が不足してしまう現象が起こる。
この現象がオーバーブッキングであり、この状況になるとホテル側は予約された客室より上位の客室を提供しなければならない。
ただ、仮にマーベラススイートでオーバーブッキングが発生したとしても、マーベラススイートより上位の客室は非常に多い。
そう考えると、トップスイートしか空いていなかったのではと推測できる。
それにはチェックインのタイミングが関係している。
通常、マリオット系列ホテルを予約すると、宿泊日の前日にはアプリでチェックインボタンが表示される。
これをタップすると、オンラインでチェックインが完了し、客室が確定する。
今回、マーベラススイートが確約されていたこともあり、アプリのチェックインをせずに直接フロントでチェックインすることとした。
つまり、アプリチェックインをしなかった、マーベラススイートがオーバーブッキングさらに上位の客室のうち、トップスイートしか空いていないという3つの要素が重なって起きた偶然ではないかと考えられる。
ただし、これは私の見立てであり、真相は不明だ。
マリオットアメックスでお得に宿泊!
今回、マリオットアメックスの無料宿泊特典を利用し、驚くほど少ないポイント数で予約した。
結果的に、超絶アップグレードを受けるなど、奇跡的な出来事も経験することができ、改めて
マリオットには夢がある
と感じた。
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